アイドルネッサンス「夏の決心」(MV)


僕はドルオタではなくあくまでもももクロと乃木坂46を陰ながら応援するライトなファンな訳ですが、このMVと楽曲を聴いた瞬間マジで脳髄をやられてしまい、何をするにも手に着かない状態です…。

曲そのものは大江千里さんの94年の楽曲ですが、ドンピシャのポンキッキ世代の自分としてはこのメロディを聴くだけでもう泣けてくるし、一度しかない青春を見事に切り取りつつも最高にアイドルしているこのMVを見るだけで胸が締め付けられてね…もうね…。

アイドルネッサンスは日本の音楽史に残る名曲を現代アイドルらしくカバーしていくコンセプトということで、俺みたいなオッサンは釣られるべくして釣られてる訳なんですが…アイドルネッサンス、今後も目が離せませんよ。

ライトなファンとして。

乃木坂46のメンバーがトリプルキャストで演じる舞台「じょしらく」を観劇しました。
6月27日昼のチーム「ご」公演です。

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公式ページ
http://www.nelke.co.jp/stage/jyoshiraku/

この回を選んだ理由としては、その日が休みで、推しであるひめたんこと中元日芽香が出演するから…というゴリゴリにライトなファン的思考からなんですが、結果を言うと…凄いものを見たな、と。

じょしらくは原作は読んだことはなくて、アニメを少し見た程度で予備知識はほとんどなし。
僕の個人的考えでは、映画でもそうですが、原作付のものを他メディアで展開する場合は、あくまでも原作から逸脱しない範囲でそのメディア上でしっかり完結する作品になっていれば改変は全然OKと思っているので、こういう漫画の舞台化とかも肩ひじ張らずに観ようというスタンスです。

今回もそのつもりで気楽に観ましたが…いやはや心動かされましたよ。

この舞台が幅広く一般層にアピールするキャッチーさがあるか?といえばそうではないと思うし(これは漫画原作の舞台全般に言えると思うけど)、基本乃木坂ファン向けの演出が多めだったことは言うまでもなく。

でもね、それと舞台の完成度や役者の演技とは切り離して考えるべきだと思うのでね、そういう意味では、完成度の高い舞台だったと思うのですよ。

他のチームの公演は見ていないので言及はできませんけど、チーム「ご」に関してはメンバーがそれぞれの役どころに完全に没入しているのが見て取れたし、すごく引き込まれました。

まずはみさ先輩こと衛藤美彩。
舞台経験があり、歌もダンスも演技もMCだって平均以上にこなせる彼女への期待値は最初から高かったです。そしてその期待は全く裏切られることはありませんでした。冒頭からラストまで物語を牽引し、虚構と現実と本当の現実(これは舞台を見ないと解りませんね…すみません)を行き来する演技は本当に鬼気迫るものがあったし、元々持っている姉御肌な性質をうまく役に乗せて魅了してくれました。
彼女がそれだけの演技を全力で披露することで平均値を上げ、他のメンバーも奮起するに至った結果が今回の舞台だと思うと、チーム「ご」の立役者は明らかにみさ先輩です。

次にひめたんこと中元日芽香。
彼女はおそらく最もみさ先輩に感化されたメンバーでしょう。元々歌やダンス、トークなど元々持っているスキルは乃木坂の中でも上位レベルのひめたんですが、いまいち踏み切れない性格のせいか(でもその奥ゆかしさがいいんです)、なかなか殻を破れずにいたと思います。
そういう性格だから、特に演技に関しては相当吹っ切れないと入り込めないんじゃないか、ファンとしてはそういうところが心配でもありました。
しかし、始まってみると、舞台にいたのはそんなひめたんではなく防波亭手寅という女の子でした。
幕が上がった瞬間から、乃木坂46のひめたんという存在を一切排除し、役に入り込んだ彼女の姿があったのです。
最後のカーテンコールで素に戻ると気が抜けてしまいふらついていたことからもその気の入れようが伝ってきました。
トークがメインのこの舞台、防波亭手寅として場を仕切り進行し、コメディリリーフを演じきったひめたんのその気合いの裏側にはみさ先輩の影があったように思います。
みさ先輩のように本気で役に入り込んでいる人間を前にしたら、こちらも本気でぶつからなければ舞台は成立しない。

何事も真摯に取り組むひめたんはこれまで、多くの場面で「自分はアイドルとしてどうすべきか?」と気後れして失敗してしまうことがありました。しかし今回は全くの別人になればいい。ひめたんがひめたんでなくなることで、その悩みが一切なくなり、元々もっていたポテンシャルを全力で役に生かすことができた…それがひめたんを大きくステップアップさせたんじゃないかと思います。
これまであまりイメージはありませんでしたが、舞台役者という道はひめたんに向いているのかもしれないと思いました。

そしてじょーさんこと能條愛未。
幼少時から女優を目指し、台本は一度目を通せば覚えてしまうという天賦の才を持つ彼女ですから、この舞台に関しては一切の不安はありませんでした。
舞台ならではの間の取り方はもちろん、長台詞や早い台詞などでもとちりは一切なし、さらにはアドリブを入れるなど大物の風格。
彼女は役が求めているものを感覚で察知して入り込むことのできる、いわゆる憑依型女優だと思うので、本当にコメディ向きだと思います。コメディは誰から見ても馬鹿なことを本気でやるから面白いわけで、数々の番組で「こいつ本気で馬鹿なのかも…」と常々思わせてくれるじょーさんには最適だと思いますよ!

きいちゃんこと北野日奈子。
彼女は完全に今回のダークホースでした。演技も未知数だし、大雑把な性格なので本当に舞台なんてできるの?とすら思っていましたが、終わった後にそんな自分を反省し、本当に申し訳なかったと心の中で謝りました…。
普段から笑顔で直感的で、バラエティでもとりあえず大声を出して乗り切るような豪快さを持つきいちゃんですが、それでいて他人からどう思われているかを気にしているなどセンシティブな部分があり、演じるという部分ではその感受性が非常に役立っていたと思います。
そんなところが今回の役どころ、波浪浮亭木胡桃の「周囲から一方的にイメージ付けされ、それを受け入れてはいるけど心の中ではその矛盾と戦っている」というキャラクターにぴったりハマっていたと思います。
演技はまだ伸びしろがあるという感じで、他のメンバーに引っ張られる形で演じているようでしたが経験を積んでいけば面白いことになるかも、と思いました。

そして最後にあしゅこと齋藤飛鳥。
演技経験がそれほどないにも拘らず、その風貌と独特の台詞回しで世界観を作り上げる飛鳥はやはりもう一人の天才かもしれないと思いました。
他のメンバーは役に没入しているというイメージでしたが彼女だけは役の方を自分に引き寄せているという感があり、それは何だか底が知れない雰囲気を漂わせていました。
僕が観た回は飛鳥が単独で落語を披露する回でもあり、その敢えて役に入り込まないスタイルで多くの人物に変容していく様には僕も心の底から笑わせてもらいました。
みさ先輩とは違う意味で現実と虚構を行ったり来たりする捉えどころのない演技。演技力という物差しでは測れない何かを持っているのが齋藤飛鳥という人だと思います。

長々と書いてきましたが、本当に楽しい舞台でした。
乃木坂ファンとしては各々の成長が垣間見れてうれしかったし、舞台としての完成度の高さには驚かされるし、飛鳥の落語には大笑いさせてもらいました。

最後に。

「誰だっていつも何かを演じている」

物語中にそんな言葉が出てきました。
これにははっとさせられました。

「仕事をしている自分」「家庭にいる自分」「友達といる自分」…誰しも相手や場所や時間によって自分というキャラクターを演じ分けているはずです。
その中で折り合いがつかなくなって疲れてしまう人、壊れてしまう人もたくさんいます。
そうした「自分」たちを、矛盾を抱えながらも、どれも本当の自分として扱ってあげることが生きることなんだなぁと思った次第。

だから僕も乃木坂46の握手会に行ったり同じCD何枚も買ったりしてもライトなファンと自称し続けるのはやめ…やめ…うーん。



やめません。


ベーシストは変態である。

ベーシストである僕がこんなことを言うのも何ですが、これは音楽を始めてから十数年、持論として持ち続けています。
これまで音楽をやっている人に話すと割と同意してもらえています。

今回は「なぜベーシストは変態になるのか?」もしくは、「なぜ変態はベーシストになるのか?」
ここに迫っていきます。

変態、といっても性的な意味だけではありません。
わかりやすく変態としていますが、要するにベースを選ぶ人間には「偏執的な性格が多い」ということなのです。

まず、みなさんはバンドといえば何を思い浮かべますか?

ライブやTV等で前面に出てくるボーカルやギターではないですか?
そして次に、後ろにどっしりと構えるドラム、華麗に鍵盤を操るキーボードなど…ベースを最初に思い浮かべる人は多分いません。
「いや、私はベースを最初に思い浮かべたよ!」という人、あなたみたいなひねくれ者はベースに向いてます。今からベースをやりましょう。

普通の人からすると、ベースってギターと見た目の違いが分からないし、曲のどの部分を弾いてるのか全く判別できないと思います。
僕も最初にベースを始めた理由は、後に一緒に音楽をやることになるHajimeくんが先にギターを始めていたので「今からギター始めても勝てねえな」と思ったのと、当時好きだったL'Arc-en-CielのベースのTetsuさんが凄く格好良く、その憧れからで、ベースの音楽的な役割は全く理解していませんでした。

実際始めてみると、ベースは本当に地味です。
基本は楽曲の低音部を支える役割ですから、普通の人は聴いていないような低音でボーンボーンやるだけで、目立つことなど滅多にありません。
そのクセ、間違えると和音の基本の音がおかしくなってしまうので不協和音になりメチャクチャ目立ちます。

さらにベースはリズム楽器でもあります。
ドラムと合わせて「リズム隊」という呼ばれ方を聞いたことがある方も居るのではないでしょうか。
ベースはドラムの叩き出すリズムに音程を付けてビートを作っていきます。なので、しっかりリズムを捉えて演奏できなければ全体がずれて聞えてしまいます。

要するにベースは、正確に厳格に演奏しているとまっっっったく目立たないけど、間違えたり下手だったりすると曲がメチャクチャになってしまい超目立つ…という、究極にマゾヒスティックな楽器なのです。

ここでひとつの変態性が表われましたね。
そう、ベーシストはドMなのです。
バンドという華々しい舞台に立ちながら大半の人にその役割を理解されず、しかしそれでも黙々と正確に演奏を続け、ミスしたときには戦犯の如き非難を浴びる…それを楽しむ姿勢、完全にMです。もしくは修行僧です。

しかし逆に考えてみて下さい。
楽曲の和音の根底を担い、ビートの基礎を作り出すのはベースだということになりませんか?
実は、ベースはリズムセクション(ドラム、リズムボックス等)とコード・メロディ楽器(ギター、ボーカル等)を繋げる接着剤のような役割を担っているのです。

ドラムが8ビートを刻んでいても、ベースが16ビートのフレーズを弾くと16ビートの跳ねたリズムに聞えますし、ギターがコードを変化させてもベースが同じ音を弾き続けるとスケールの大きな曲に聞えます。そうやって演奏の仕方によって楽曲の性格を変えることができるのがベースなのです。

ベーシストは「このコード、リズムでどの音をどう弾くか?」を常に考えている人種です。
これに正解はありません。
しかしそれは楽曲の雰囲気を決定する大きな要素なので、自分なりの正解を求めてベーシストは終わりなき探求を続けているのです。

そうなるとベーシストは必然的にオタクっぽくなります。曲を分析・分類して、他人の演奏を参考にしたり、自分ならどうするかなどを考えたりするので、色んなジャンルの音楽を聞くことが多いですし、ベースだけじゃなく他の楽器もよく見て、どんどん追求していきます。そうやって音楽の知識が増えると更に枝分かれして色んなジャンルに飛んでいき、オタク気質があるのでそのままその道のオタクになってしまうのです。

僕の場合で言えば元々映画・アニメのオタクでしたが、そうやってサブカルに大きく傾倒して歴史・仏像などのメジャーなところから、果てはオカルト・未確認生物のオタクへとなっていきました…。
そして今では乃木坂46のライトなファンです。

乃木坂46には乃木團というグループ内で結成したバンドがあります。

メンバーは
ボーカル
 能條愛未
 中元日芽香(※僕の推しメンです)
ギター
 川村真洋
  深川麻衣(※この間の握手でやられたメンバーです)
ベース
 中田花奈
ドラム
 齋藤飛鳥
キーボード
 永島聖羅
という7人です。

この中でベースを弾いているのが中田花奈というメンバーです。
彼女は自分自身がアイドルでありながらアイドルオタクという二律背反を抱えるメンバーで、オタクという視点から常にアイドルというものを客観視し、乃木坂46内でも自分に求められる役割をその場で判断してバラエティで大きく弾けたり、他にバラエティ的なメンバーがいるとツッコミに回ったりと非常にバランス感覚に優れた女性です。
さらにはダンスのスキルが高く、決められた振り付けを完全に習得した上で独自の表現をプラス出来る才能溢れるメンバーでもあります。

そんな彼女のオタク気質とリズム感、冷静な状況分析力、ちょっとシニカルな性格は非常にベーシスト向きだと言えるでしょう。
彼女をベースに選んだのが運営陣の誰かはわかりませんが、英断と言わざるを得ません。

初ライブの時からあまり動かず、殆ど目立たない演奏姿勢を貫いている彼女ですが(しかし笑顔は忘れていません)、演奏は着実に進化しています。
元々は氣志團の「One Night Carnival」を演奏するだけの企画バンドだったので、「One Night~」は先日行われた台湾ライブまで毎回演奏していますが、他のメンバーが同じ演奏の中でミスを無くすように練習を積み重ねているのに対し、かなりん(※愛称です)はより原曲に近いベースラインを弾けるように練習しているのです。
ベースの役割が楽曲の根幹を担うものだと理解し、原曲の雰囲気を再現する為に難易度の高い演奏にチャレンジしている…。これは全く目立たない努力です。しかし、非常にベーシストらしい一面であると言えます。

この事実に気づいたとき、僕の目からは涙が流れていました。
中田花奈は本物のベーシストなのだ。
このことに気づけたのは自分がベーシストだったから…僕にベースを与えてくれた神に感謝しました。

中田花奈は全ベーシストの未来です。
今からでも遅くありません。
皆さんも乃木坂46の活動を追いかけ、乃木團を追いかけ、中田花奈を追いかけましょう!
ちなみに僕の推しメンは中元日芽香ことひめたんですのであしからず。

ベーシストは変態であり、オタクであり、探求者である…。
僕はこの持論を死ぬまで言い続けるつもりです。


~乃木團近影~
左から中元日芽香(ひめたん)、能條愛未(じょーさん)、深川麻衣(まいまい)、齋藤飛鳥(あしゅ)、川村真洋(ろってぃ~)、永島聖羅(せいらりん)、中田花奈(かなりん)
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乃木團台湾ライブ
「One Night Carnival」

(関連動画から他の動画も観ることが出来ます)



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